本作は江戸川乱歩の短編を映像化するシリーズの第3弾。今回は「お勢登場」「算盤が恋を語る話」「人でなしの恋」が選ばれた。演出は佐藤佐吉、森ガキ侑大、渋江修平がそれぞれ担当。満島は妖艶な悪女、地味な事務員、嫉妬に狂う若妻という3人の女を演じ分ける。 満島は3人のヒロインを演じるだけでなく「お勢登場」の劇中歌や「人でなしの恋」の朗読、さらに3作品をつなぐ幕間映像の演出も担当している。満島は本シリーズにおいて「映像の中で遊ぶ」ことができると話し、「普通に作れば一番いいんでしょうけど。似たスタイルの作品作りが増えている中、手探りで作っていくのが面白い。監督たちの発想も三者三様でまるで違って、予期せぬ発想が出てきたり。どういう撮り方をするか想像できないんです」と目を輝かせた。 なお「お勢登場」には宮藤官九郎、「算盤が恋を語る話」には岩井勇気(ハライチ)、「人でなしの恋」には高良健吾が相手役として登場。満島は岩井との共演を「お芝居に参加する姿がピュアで、私も初めて(演技を)やった頃を思い出しました」と振り返り、また高良の出演については「一言もしゃべらない役。『その美しい骨格をこの作品にお貸しください』と(笑)。ただただ高良さんが美しいです」と明かした。
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