大正14(1925)年、侠客の飛車角(鶴田浩二)は恋人おとよ(藤純子)をめぐって人を斬り、その逃亡の途中で、老侠客・吉良常(辰巳柳太郎)と出会い、彼の勧めで自首する。しかしその投獄中、おとよは玉の井に身を売り、客の宮川(高倉健)と愛し合うようになってしまう……。 尾崎士郎の名作小説『人生劇場』の第3部『残侠篇』を名匠・内田吐夢監督のメガホンで映画化。幾度も映画化された『人生劇場』の中でも最高傑作の誉れも高い名作任侠映画である。鶴田の演じる飛車角も、任侠と愛の苦悩をにじませた優れもの。また脇に至るまでの東映オールスター・キャストがそれぞれ柄に合った好演。殺陣のすさまじさも含め、任侠映画ファンは一度は観ておくべき作品である。(増當竜也) 内容(「GAGAデータベース」より) 尾崎士郎原作による大河小説「人生劇場・残侠篇」を、巨匠・内田吐夢監督が映画化した任侠ドラマ。姿を消したおとよと飛車角を再会させた吉良常。だが、デカ虎一家から喧嘩状を受けた飛車角は、病床に臥せる吉良常をよそに単身デカ虎一家に乗り込む。
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